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おてらからのおたより  -平成25年3月のことばー  

  「悲しみは愛しさ」 あの日から、間もなく丸二年。何だか心がざわざわしています。石巻・西光寺では、3月11日に合同供養を勤めますが、個別の供養を望まれる方のおつとめに追われています。 納骨なさる方も多く、本堂にお預かりしているお骨も20体程になりました。月かげの塔にお預かりしている荒浜・浄土寺さんも同様で、80体程あった遺骨も現在は40体程になりました。 遺族が悲しみを乗り越えて納骨されている、というイメージを持たれるかもしれませんが、実際には、周りから「そろそろ踏ん切りをつけたら…」、「いつまでも悲しんでいると、亡くなった人も浮かばれないよ」などと言われ、「本当はいつまででも、出来るだけ近くに亡き人を置いておきたい」という自らの想いを胸の奥にしまい込んで泣く泣く納骨なさっているのです。 「悲しみは愛しさ」 この言葉が示すように、突然ご家族を失われた悲しみは癒えることなどありません。 震災から2年が経った人、震災からまだ2年しか経っていない人。 心を寄せる人、寄せない人。我が身の事と受け止める人、他人事の人。 まだまだ、金銭的にも精神的にも大変な方々がたくさんいらっしゃいます。今後も、出来ることを出来る範囲で協力していきましょう。           合掌