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おてらからのおたより  ―平成26年9月のことばー

  「すがたより 香りに生きる 花もある」 ようやくしのぎやすくなってきて、おもてなしも冷たい麦茶よりも熱いお茶やコーヒーの方が有り難い季節となりました。 昨年の流行語大賞に選ばれた「おもてなし」という言葉。「もてなす」の丁寧語であり、その語源は「“モノ”をもって成し遂げる」という意葉だといいます。このもてなす“モノ”には、目に見える物質的な“モノ”と目には見えず形にもならない“モノ”、すなわち「まごころ」の二つの意味が含まれているそうです。また、裏表のない心「うらおもてなし」も語源とされています。 外国のレストランやホテルでは、店員のサービスに対して、チップをおくる習慣がありますが、日本人はこのチップ制度になかなか馴染めません。それは、日本では、どんな客に対しても無償で同じように丁寧に扱ってくれるのが当たり前だからです。 至れり尽くせりだからと言って「サービス」をするのではなく、見返りを求めず相手に礼を尽くす。「おもてなし」には、そのような精神が宿っていなければなりません。 秋のお彼岸。あなたの供養は、サービスですか?おもてなしですか?亡き人に真心こめておもてなししたいものです。 合掌 ※先月、山津波によって亡くなられた方々の安穏を念じ、それぞれお念佛をお称えしましょう。