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8月, 2021の投稿を表示しています

9月のことば

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  「あの人の死は この世の無常と       かの岸への道を 示してくれている」 8月・9月のふた月は、お盆・お彼岸と続くので、一年の中でも特に先立たれた人々が偲ばれる季節です。 あの人の横顔もこの人のしぐさも普段以上に脳裏に浮かびます。 思いがけず胸いっぱいになったり、辛くなってしまうこともあるけれど、大切な人を想うからこそ、その人の死を、我がことと受け止めたい。 この世が無常であることは中々受け入れがたいけれど、あの人自身が身をもって、かの岸への道を示してくれている。 いつのまにか夏空から変わってしまった秋の夕空を眺めながら、お念仏を称えたいと思う。

8月のことば

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  「あの方と 共に過ごせし 盂蘭盆会 嬉しくもあり 寂しくもあり」 夏休みに入り、実家を離れて学生生活を送っている長女と次男が久々に帰省した。 特に思いがけず親元を離れ遠い地にて暮らす末っ子次男の帰省は、家族みんなが待ち望み、子供の正月のように「あと、いくつ寝れば~」の思いで、「いつ帰ってくるんだ?」との会話が幾度となく交わされた。 帰ってきたら何を食べさせようか?何を出したら喜ぶ顔がみれるか?など、様々な思いが廻った。 帰省した姿に、わずかな月日ながら、多少の成長が垣間見れて、こちらの口元も思わず緩む。こちらの姿がどう映っているかは、分からないけれど。 お盆の月を迎えた。 お盆は、先立たれたあの方と共に過ごしていることを味わいたい。 あの方が喜ぶもてなしをしたいと思う。 あの方が好きだったお酒を手向けたいと思う。 目には見えなくとも、声が聞こえなくとも、大切に、大切に時を共にしたいと思う。