8月のことば

 

「あの方と 共に過ごせし 盂蘭盆会

嬉しくもあり 寂しくもあり」

夏休みに入り、実家を離れて学生生活を送っている長女と次男が久々に帰省した。

特に思いがけず親元を離れ遠い地にて暮らす末っ子次男の帰省は、家族みんなが待ち望み、子供の正月のように「あと、いくつ寝れば~」の思いで、「いつ帰ってくるんだ?」との会話が幾度となく交わされた。

帰ってきたら何を食べさせようか?何を出したら喜ぶ顔がみれるか?など、様々な思いが廻った。

帰省した姿に、わずかな月日ながら、多少の成長が垣間見れて、こちらの口元も思わず緩む。こちらの姿がどう映っているかは、分からないけれど。

お盆の月を迎えた。

お盆は、先立たれたあの方と共に過ごしていることを味わいたい。

あの方が喜ぶもてなしをしたいと思う。あの方が好きだったお酒を手向けたいと思う。

目には見えなくとも、声が聞こえなくとも、大切に、大切に時を共にしたいと思う。

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