おてらからのおたより  -平成25年4月のことばー

 「蒔いた種は 遅かれ早かれ 芽を出す」

 

新年度を迎え、新たな門出を祝うかのように境内の梅の花が満開になりました。雪も多く、長く厳しかった冬の寒さもようやく峠を越し、待ちに待った麗らかな春がそこまで来ています。私達の心の厚いコートを脱ぎ、ウキウキと軽やかにさせてくれる桜の開花ももう間もなくです。

桜の代表と言えばソメイヨシノ。ソメイヨシノの開花には、ある不思議な法則があり、毎年2月1日から毎日その日の気温を足していき、トータル600℃になると決まって開花するのだそうです。温かい日が続けば開花が早くなり、寒い日が多ければ開花が遅くなる。けれども、遅かれ早かれトータル600℃になれば、必ずあの美しい花を咲かせるといいます。仙台のトータル気温600℃は、もう少し時間が掛りそうですが、一昨年植えたまだ子供のような背丈の境内の桜も、今年も精一杯の花をつけてくれることでしょう。

どんなにつらい日があっても、どんなに暑い日があっても、一歩一歩歩み続ければ、必ず芽が出ます。結果として実際に実を結ぶ・結ばないがあったとしても、積み重ねた努力は、私達の心や体に培われます。

4月は新たなスタートの月。新たな何かをはじめてみませんか?

そして、何よりお念仏という信仰の花を咲かせ、先立ちし人々が待つ、西方極楽浄土へ往生させていただくという目標を結実させましょう。       合掌

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