4月のことば

 「たしなみは 足元そろえる 心から」



 


新年度を迎え、新入生の楽しそうな姿を多く目にします。麗らかな気候と咲き誇る様々な花々と相まって、見ているこちらまで気分が高揚するようです。彼ら彼女らの将来が、春の陽気のようであって欲しいと願わずにはいられません。

 

先日、車を運転中に信号待ちをしていると、とても楽しそうに会話を楽しむ新入生と思しき2人連れの女の子が、目の前の横断歩道を渡ろうとしていました。ところが横断歩道の信号はすでに赤になっています。どうやら、あまりにも会話が弾んでいて赤信号に気付いていない様子です。

道路は交通量の多い通り、まさかと思いながら注視していると、案の定こちらが待っている信号が青になっても気付かずに歩道を歩き続けていました。

歩行者と他の車線の車に注意を促すためにクラクションを鳴らすと、その音に驚いた女の子たちは、ようやく状況を把握し、あわてて安全地帯へ逃げ込み、振り向きざまに深々と頭を下げました。

思わず「危ないなぁ」と口走しりましたが、誠意をもってお詫びする二人の姿に、こちらが清々しくなる程の好感を覚えました。

と、ともに偉そうにクラクションを鳴らした私はどうなんだろうと考えさせられました。

普段の運転はどうなんだろう?

注意をしてもらった時に素直に聴く耳をもっているだろうか?などなど。

謝りっぷりの良い二人の姿に、何かとても大事なことを思い出させてもらえたように思いました。

まずは自らの足元を見つめ直す心から、新年度をスタートしたいと思います。

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