7月のことば
「素直な心は人を強く正しく聡明にしてくれるのである」(松下幸之助)
蓮が美しい花を咲かせ始めました。鑑賞される方々の悦ばれる顔に、土の入れ替え時の腰痛も報われたような気がします。
先日、近隣の小学生の『弟子入り留学』を受けいれました。『弟子入り留学』は4年生の就業体験です。
おつとめ、写経、境内の清掃、お地蔵様などへの花あげなどをしてもらいますが、一番のメインは外の歩道の清掃で、特に時間を割いています。
私が子供の頃は、ラジオ体操をする場所や公園などを掃除させられましたが、子供会活動の縮小や生活様式や価値観の変化に伴い、教室や自宅などの「私の場所」以外の公共の場所を掃除する機会が無くなってしまいました。
その為に公共の場所は「私ではない誰かが掃除する場所」になり、ごみやタバコの吸い殻などが平気で捨てられるようになりました。今回の子供達も多くのタバコの吸い殻やマスクなどを拾いました。
閉会式では弟子たち(子供達)に、「ごみを捨てる大人ではなく、ゴミを拾う大人になるように」と伝えます。
わずかな経験であっても、子供たちは素直に良い・悪いをきちんと理解し、後日行われる弟子入り発表会では「私はごみを捨てない」という宣言を数多く聞かされます。
今月のことばは、戦後の日本経済を支えてくれた財界人の一人、松下幸之助さんの言葉です。
戦後80年を迎え、昨今、戦争に関して様々な意見を耳にします。
戦争をしてはいけない、人を傷つけてはいけない、自分も周りの人々も大切にする、という根本的なことを大人が子供にしっかりと伝える大切さを感じます。
小さなことの積み重ねが、やがて花を咲かせる気がしてなりません。
コメント
コメントを投稿