おてらからのおたより  ー平成25年2月のことば―

 「仏はひとり我がために法を説きたまう」

立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。今年は、続けて雪が降る日が多いためか、例年以上の寒波のせいなのか、ことのほか雪かきが体に応えます。

成人式の日には、こちらだけではなく首都圏でも積雪し、交通機関は大変な混雑に見舞われ、転倒による怪我人も多く出てしまいました。そのような中、無謀にもノーマルタイヤで出掛けた車が立ち往生し、道端に乗り捨てられた映像を目にしました。

大変な思いをされた方には申し訳ないけれど、雪が降る地域の我々には、あの光景は不思議で仕方ありませんね。

「明日は必ず雪が降ります」とテレビや新聞で再三言っているのにもかかわらず、何の準備もないまま走り出し、どうにもならなくなる。「私だけは大丈夫」との思いからなのでしょうか?

でも、雪への準備は万全かもしれませんが、死後の準備はいかがですか?「何とかなるだろう」と、何の信仰も持たない人は、いざという時、ノーマルタイヤで雪道に走り出すのと同じです。

二月十五日はお釈迦様が亡くなられた涅槃会(ねはんえ)です。お念仏は、お釈迦様が他でもない“一人、我がためにお説きいただいた”法(御教え)です。立ち往生ではなく、必ずお救い(往生)いただけるお念仏を共々にしっかりとお称えしましょう。 合掌

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