2月のことば
この地にはベトナム人浄土宗僧侶であるタムチー上人が住職を勤める『大恩寺』というお寺があり、慈恩寺で使わなくなった座布団(60枚)と長椅子(8脚)を寄贈するためです。
東日本大震災の際には、近隣の避難所へ貸出し、枕や布団代わりに使ってもらいました。しかし昨今では、現代のライフスタイルを合わせ椅子に腰かけ、冷暖房を効かせた割と快適な環境でおつとめをしてもらうようになりました。
使わなくなった座布団を処分するのも忍びなく、もらってくれるところは無いかと模索していたところ、大恩寺さんが手を挙げてくれたのでありました。
大恩寺さんは、若い技能実習生を中心とする敬虔な在日ベトナム人仏教徒が訪れる寺で、多くの在日ベトナム人の心の拠り所となっている寺です。彼らには椅子よりも座布団の方が都合が良いのだそうです。
実はタムチー上人をはじめとして大恩寺に縁がある多くのベトナム人は、これまで毎年3月11日に私の実家である石巻・西光寺で行われる東日本大震災法要に参列する遺族や多くの僧侶やスタッフなどの為に、ベトナム料理の「フォー」や「揚げ春巻き」を何度も現地で布施してくれていました。
恩を受けてばかりで何か出来ないかと考えていたので、今回の寄贈は僅かながらの恩返しをすることが出来たうえ、座布団を受け取ってくれたタムチー上人や大恩寺の方々の笑顔にこちらの方がとても嬉しくなりました。
今月のことばは「もらえば幸せ あげれば もっと幸せ」
私も賛同し活動しているひとり親支援団体『おてらおやつクラブ』のポスターにある言葉です。
もらえば嬉しいけれど、あげた相手の悦ぶ顔が見れるのは、それ以上に幸せな気分になれます。寒い2月ですが、多くの笑顔に温かな気分になれる行動をしてみませんか。
おてらおやつクラブのホームページ「https://otera-oyatsu.club/」
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