おてらからのおたより  ―平成26年4月のことばー

 「花咲けば共に眺めん 花散れば共に惜しまん」

木蓮の大きな花が開き、春の訪れを教えてくれています。この木蓮の花を見る頃、決まって思い出す曲があります。カラオケで良く友人が歌っていた『木蘭の涙』という歌です。

♪木蘭のつぼみが 開くのを見るたびに 

あふれだす涙は 夢のあとさきに

あなたが来たがってた この丘に一人きり 

さよならと言いかけて 何度も振り返る

逢いたくて逢いたくて この胸のささやきが

あなたを探している あなたを呼んでいる

いつまでもいつまでも 側にいると言ってた 

あなたは噓つきだね 私を置き去りに♪ 

被災地を公園にする計画が進んでいます。遅々として進まない計画に苛立って、「とっとと始めればいいのに!」と声を荒げる人さえいます。

でも、未だに家族の行方が分からない人の中には、公園になるこの大地の中に、もしかしたら…?と心を痛めている人も沢山います。花を見るたびに涙があふれる人がいます。さよならと言いたくても言えず、置き去りにされたと感じている人もいます。見守る温かさが求められています。          合掌

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