2月のことば
「人の世の憂き悲しみの谷底を 静かに照らす弥陀の月影」(藤井實應上人)
年明けの1月と2月は、本来ならば救われ難い私達でも安らかな国へ救われる道を示された方々のご命日が続きます。
誰もが救われる阿弥陀さまの救いを明らかにされたお釈迦様(2月15日)。
お釈迦様の説かれた8万4千と称されるほどの数々の御教えの中から、私達が唯一救われるお念仏の御教えを説き示された浄土宗祖・法然上人(1月25日)。
法然上人の御教えをより多くの人々が救われるように伝え弘められた浄土宗第2祖聖光上人(2月28日)。
様々な祖師方がそれぞれに、誰の身にも起こる無常の理(ことわり)を示され、無常の先にある救いの道を明らかにされています。
どんなに嘆き、どんなに悲しんでも、人の世のお別れは如何ともしがたく、谷底に落とされたような思いの私達を、阿弥陀さまは静かに見守られています。「わが名を称えよ」と、暖かな救いの光を照らしてくださっています。
お釈迦様が自らの亡き後「みずからを島(中州)とし、みずからをたよりとし、他人をたよりとせず、正しい教えを島とし、正しい教えをよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ」と諭されたお言葉を旨に、祖師方の御教えをしっかり受け止め、ただただお念仏をお称えしたいと思います。 ナムアミダブツ
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